「中国が囚人を労働者として国外に派遣」の噂は事実無根
一部の国外メディアがこのほど、「中国は国内の刑務所の過密状態を緩和するため、囚人を国外プロジェクトに従事する労働者として派遣している」と報道した。
商務部合作司の責任者はこれに対し、「このような報道は、全く事実無根のナンセンスなものだ」と表明した。
同責任者は、「対外請負プロジェクトや労務協力に従事する企業は、国の管理規定により、必ず経営資格を取得することになっている。また、海外に派遣する労働者には、技術レベルが国外の要求に符合し、なおかつ不良行為の記録や犯罪歴が無い人員が選ばれる」と述べる。
このほか、「中華人民共和国公民出入境管理法」の第8条第3・4款の規定により、刑罰を科されて服役中の者および、労働教養(労働を通じた再教育)中の公民は境外へ行くことができず、これに当てはまる者は出入境管理部門が出境を制限する。これらの規定は厳格に実行されている。
同責任者は「いわゆる囚人を国外に派遣という噂は、事実を捏造し、火の無い所に煙を立てようという企みに他ならない。関連メディアが事実を尊重し、間違った報道を直ちに修正することを望む」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月11日