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世界2位を謙遜する中国 西側諸国は批判

 中国は国内総生産(GDP)が日本を抜いて世界2位となったが、シャンパンを抜いて派手にお祝いしないのはどうしてだろうか。世界の多くのメディアはこの3日間ほど、この疑問をめぐって終始してきた。中国商務部の関係者が「中国はなお発展途上国」と強調し、中国社会は舞い上がることなく、ほとんどの中国人はこうした対応がふさわしいと考えている。ところが西側メディアは、こうした対応はすべて中国の「芝居」で、中国はことさらに貧しさを嘆き、大国としての責任を避けようとしているとみるのだ。これは「中国とはだれなのか」をめぐる、一種の奇妙な論争だといえる。

 西側諸国は全体としては中国を見下しており、中国は国内の格差が大きく、貧困人口がいまだに多く、問題が山積しているとみなす。だが西側諸国は本当に貧しい中国が貧しさを嘆くのを責めており、これは中国が警戒すべきことだ。この2日間に、西側メディアは中国に対する汚染物質排出削減の要求を再三打ち出し、人民元上昇の責任に何度も言及し、否が応でも中国人に次のようなことを考えさせた。中国は数週間前に、米国との摩擦が原因で「傲慢」だとか「すごい剣幕」だとか言われたが、それが一転して、今や謙遜しすぎと責められるのはまったくもって不公平だ、と。英紙「タイムズ」は相対的に穏やかな論調で、「中国は矛盾に満ちた局面と戦っている。一方ではなお発展途上国であり、また一方では世界2位の経済体に成長した。こうした位置づけにあって、中国は世界でどのような役割を演ずるかを真剣に考える必要がある」と述べた。「環球時報」が伝えた。

 ▽中国の憂鬱を非難

 中国が日本を抜いて世界2位の経済体になったという、わくわくするようなニュースに対して、中国はどのような反応を示したか。米誌「ニューヨーカー」のサイトが17日に発表した中国発の記事「憂鬱なのはなぜ?」によると、世界2位のニュースは米国では広く注目されたが、中国ではニュースがきっかけで自身を叱咤することになり、中国は世界の人々に中国にはまだたくさんの極めて貧しい人々がいることに気づいてほしいと考えるようになった、という。記事が引用するある中国メディアの記事は「順位の変化により中国に対して少なからぬ嫉妬や警戒の意識が生じることになる……これは実のところただの数字に過ぎず、天災が引き続き中国を襲う可能性もあれば、米国の軍艦や議会が引き続き中国を責め立てることも考えられる」と警告する。

 英紙「フィナンシャルタイムズ」が18日に掲載した文章によると、中国は長年のライバルを追い抜いたとはいえ、中国の政府関係者は自国の成果を大きく吹聴することもなく、これまで長らく信奉してきた「能ある鷹は爪を隠す」式の外交政策を引き続き堅持し、世界の舞台における中国の急速な勃興という見方をあらゆる手だてで否認している。同文章によると、北京方面は自身の才能をもう少し隠しておき、国際社会が中国により多くの責任を引き受け、より多くの国際事務に参加するよう求める動きを、もう少し遅らせたいとの考えだ。

 「韓国経済新聞」は17日付社説で、中国がなぜ派手な祝賀会をしないのかを分析した際、「中国責任論」に言及し、中国と西側諸国とでは責任の範囲に大きな開きがあると指摘した。AP通信によると、中国商務部の報道官の発言には、外界が中国を潜在的に巨大な責任を負った先進経済体とみなすことに対する北京の不安が反映されており、たとえ急成長が中国の世界的な影響力を高めるとしても不安だとの見方がうかがえる。フランスのある戦略研究所のアジア部門専門家はテレビの取材に応える中で、中国は経済成長し、成長の中で獲得した力は自身の中核的利益を守るために使うのであって、より多くの国際的責任を負うために使うのではない、と述べた。


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