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人民元の国際化、本格スタート

 ロシア外国為替市場で人民元取引が正式に始まり、国際社会の注目を集めている。人民元が国外で直接取引されるのはこれが初めてで、一部のメディアは人民元国際化の「破氷の旅」だと報じた。

 この新しい決済方式は、中ロの経済貿易分野での協力を推進するだけでなく、人民元の国際化にとっても非常に重要な一歩であり、国際通貨体制の多元化に寄与するものと見られる。

 第一に、中ロ両国の外為市場で人民元/ルーブル取引が始まったことは、自国通貨による二国間貿易決済を実現する重要な一歩である。人民元/ルーブル取引の開始は、今年11月に行われた第15回中ロ首相定期会談の重要な成果の一つであり、両国間の戦略的パートナーシップが深まっていることの証でもある。両国の経済貿易・金融関係においても歴史的な意義をもつ。

 今年、中ロ貿易総額は500億ドル近くもしくは上回る見込みであり、人民元/ルーブル取引の開始が両国の経済貿易関係の発展をよりいっそう促進することは間違いない。ロシアのプーチン首相は、これは両国の経済貿易関係を強化する「重大な一歩」であるとの見方を示した。中国人民銀行の馬徳倫副総裁も、「経済貿易取引における為替コストや為替リスクを減少し、両国の経済発展にプラスである」と語った。

 第二に、人民元の国際化においても重要な一歩である。中国は経済総量と輸出入総額がいずれも世界上位にあるが、本国の通貨を使わずに貿易決済を行っている唯一の主要貿易国であり、その経済力と人民元の国際的地位との間には大きな隔たりが生まれている。

 ここ数年、中国は人民元の国際化を徐々に推進し、通貨スワップや越境貿易での人民元決済などの措置を通じて人民元を国外に出し、国際支払手段、さらには貯蓄手段としていることにより、人民元の受容性は大いに高まっている。中国の外為市場ではマレーシアのリンギット、ロシアのルーブルとの取引が相次いで始まり、外貨取引品種は7種類に増えた。ますます多くの外貨が中国の外為市場で取引を開始していることにともない、必然的に相手国の外為市場における人民元のニーズも発生し、世界の外為市場での人民元の普及を促進している。

 第三に、国際通貨体制の多元化も推進する。世界金融危機が勃発し、ほとんど全ての国が衝撃を受けたが、その大きな原因の一つは、各国のドル依存である。「ドルは我々の通貨であるが、あなたがたにとっては問題だ」というニクソン大統領時代のコナリー財務長官の名言も、このことを裏付けている。

 ドルが今後も長期的に主要な国際準備通貨であり続けることに疑いはないが、金融危機によって国際通貨体制改革の緊急性が明らかになった。新興市場国の代表的な経済体である中国とロシアが、自国通貨による二国間貿易決済の実現に向けて行っている努力と試みは、短期間で米ドルの地位に影響を与えることはないが、国際金融体制の安定を促進し、国際通貨体制の多元化を推進すると同時に、国際通貨体制改革にとっても大きな役割を果たすであろう。

 千里の道も一歩一歩の積み重ねから。人民元の国際化は帆を揚げた。まだまだ多くの困難が待ち構え、試練に直面するだろうが、一歩一歩着実に前へ進めば、人民元は国際通貨体制の中で重要な役割を果たすものとなるだろう。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月21日

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