世界小売250強 中国企業は8社
米国の会計事務所デロイト&トウシュとストアズメディアはこのほど、「世界小売パワー2011年度報告」を共同で発表した。それによると、中国の小売市場は金融危機の影響から抜けだし、世界小売企業大手250社ランキングに入った中国企業は8社に上ったという。「法制晩報」が伝えた。
デロイト&トウシュ中国エリアの消費・輸送産業部門のリーダーのトウ迎章氏によると、中国小売市場はすでに金融危機の影響から脱しており、その成長パワーは今後も継続する見込みという。
だがトウ氏は次のように指摘する。中国は現在、インフレ問題、人民元切り上げ問題、ホットマネー流入の問題に直面し、政府は徐々に通貨政策を引き締める方向に向かっており、こうしたことが小売企業に試練をもたらすことになるという。だが二線都市・地区の成長は依然として力強く、小売企業もこうした地域への投資を加速させることが予想される。
同報告によると、世界の小売企業大手250社はコスト削減、在庫調整で目立った成果を挙げており、純利益率は2008年の2.4%から09年は3.1%に上昇した。
デロイト&トウシュの消費産業部門のアイラ・カリッシュ総監によると、今年以降に小売企業が懸念するのは先進国の需要不足と新興国の需要の過熱であり、市場レートの変動、金融政策の変動、復興の持続可能性にも懸念を抱くことになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年1月31日