2011年2月12日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:05 Feb 12 2011

「民工荒」から見る中国の経済成長に伴う悩み

春節後北京に戻る農村からの出稼ぎ労働者

 中国では、「民工荒(農民出稼ぎ労働者不足の現象)」がここ数年、大きな問題となっている。2009年8月、金融危機の余韻が残る中、中国の沿岸部では「求人難」問題が出現し始めた。2010年春節(旧正月)までに、この現象は内陸部を含む多くの地域まで波及している。今年2月に発表された人力資源・社会保障部の調査によると、調査対象となった企業の内、70%が今年の求人に関して、「難しい」あるいは「やや難しい」と答えている。それでは、「求人難」の原因は一体何なのだろうか?

 まず、一つ目としては労働者家庭の就学問題が挙げられる。「海峡導報」によると、ここ最近、民営の小学校の学費が200元ほど値上がりしている。また、アモイ一帯のほとんどの小学校では、冬休み後、一斉に学費の値上げが実施されるという。ここ数年、一部の都市の学校では、政策の圧力をうけ、以前のように出稼ぎ労働者の子供の受け入れを拒否できなくなっている。しかし、それらの学校は、学費を上げ、労働者への負担を強めることにより、出稼ぎ労働者の子供を入学できないように対策している。

 次に挙げられるのが、地方職能部門の管理不足である。企業と労働者の間には、以前から多くの問題が存在していた。企業に関していうと、管理が不十分であったり、利益分配に著しい偏りがあったり、人材育成を怠っていたりする。労働者に関していえば、高望みや、むやみな転職などの傾向が目立つ。どちら側の問題に関しても、職能部門が適切な指導を行う必要がある。

 三つ目としては、企業の管理問題が挙げられる。現在は、労働者が不足しているとはいうものの、実際に不足しているのは、ベテランの操縦士や技術者ばかりである。一部の企業の経営者は、人材育成を怠り、外部から人を招くばかりで、若手を抜擢したり、育成したりしない。そのため、企業内部から人材を発掘することができず、労働者たちも意欲をなくしていき、最終的に人材の流出を招くことになる。企業は、企業内部の人材育成をもっと積極的に行わなければならない。

 最後は労働者の待遇と労働条件の問題である。現在、「賃金の共同協議」「年休」がメディアで話題となっている。現在のところ、まだ労働者の賃金は低く、労働時間など労働条件は改善されていない。とりわけ、年末になると、ある企業では賃金を一カ月分減給したり、年末ボーナスを越年支給したりなど、労働者に心理的ストレスを与えている。これにより、労働者は企業に不信感を抱き、企業を離れていくのである。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月12日

  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古