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なぜ流出する?中国人の消費力

高級ブランド店の前に並んで入店を待つ中国大陸部の観光客ら=香港で2月6日

 今年の「春節」(中国の旧正月、今年は2月3日)は中国人による海外ショッピング熱の高まりを伝えるニュースが相次いだ。こうした中、中国では経済成長に伴う消費力の急速な向上を喜ぶ一方、膨らみ続ける中国人の消費力をなぜ中国国内に向けることができないのだろうかと指摘する声も聞かれている。中国国営の新華社通信が伝えた。

 高まる年初の海外ショッピング熱

1千人近くに上る中国人観光客がカジノの都、米ラスベガスのショッピングモールを“貸し切って”買い物をしたとの報道が注目を集めた。平均で7千ドル(約58万円)を落としていく中国人観光客に、米国の商業界は期待を寄せており、中国人観光客の呼び込みに向けて入国手続きを簡易化する国も出ている。

 またネットショッピングで海外の商品を購入する中国人もいる。中国のネット通販最大手、淘宝網(タオバオ)で「海外代理購入」というキーワードを検索しすると、服飾、化粧品、かばん、腕時計、電化製品などあらゆる商品が代理購入サービスに対応しており、米国、日本、香港地区などの国・地域を指定することができるほか、多くの店舗が「一日一商品」「免税代理購入」などの売り文句を掲げている。

 国内外での大きな価格差に疑問の声も

 業界関係者は、中国人の出国者数の増加と消費力の向上に伴い、中国人の海外ショッピング熱も一層の盛り上がりをみせるとみる。

 消費力の流出は、高い関税により消費財の輸入が振るわないなど、多くの問題がなおも存在していることを確かに物語っている。山東省社会科学院財政金融研究所の袁紅英所長は、高い関税は国内産業の成長を保護することが可能だが、輸入の成長をある程度抑制することになり、安く質の良い海外商品の輸入や貿易バランスにとっては不利に働く、と指摘する。

 ハイエンド消費財の価格に国内外市場で開きがあるだけでなく、輸出後の価格が国内価格をはるかに下回っている国内商品もある。このため、日本でマオタイ酒を買い、韓国で中国の高級たばこ「中華」を買うといった現象が起きている。この原因について、国際市場を開拓するためと説明するメーカーもある。

 袁氏は、低価格販売は輸出にある程度有利に働く一方、低品質のレッテルが商品に貼られてしまう恐れがあると指摘。やみくもな輸出枠の拡大は、内需拡大、輸出依存度の低下など中国政府が進める経済発展パターンの転換とも合致しない、との見方を示す。

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