中国、5年連続で欧州シック・アウトレット最大の顧客源に
欧州7カ国9都市で「シック・アウトレット・ショッピング」ビレッジを展開する英シック・アウトレット・ショッピングのサラ・バートレット代表は16日、北京でインタビューに答え、「中国は5年連続でシック・アウトレット・ショッピング最大の顧客源となっている。2010年度、シック・アウトレット・ショッピングにおける中国人顧客の税金還付消費額は前年同期比82%増に達した」と答えた。中国新聞社が伝えた。
Value Retailが運営する「シック・アウトレット・ショッピング」ヴィレッジはそれぞれ、英国・ロンドン、フランス・パリ、イタリア・ミラノ、スペイン・バルセロナ、ドイツ・フランクフルトなど欧州の有名都市に分布しており、世界の一流ブランド品を約40%の割引価格で提供していることで有名だ。ヴィレッジ内には、プラダ、アルマーニ、ジバンシー、バーバリーなど、中国人もよく知っている世界的な有名ブランドのほか、欧州のファッションブランド約900店舗が入っている。
データによると、2010年、シック・アウトレット・ショッピング・ヴィレッジ計9カ所のうち、6カ所では中国人観光客の税金還付消費額が国別でトップとなり、ドイツとイタリアにある残る3カ所のヴィレッジでは2位となった。中でも最も大幅な伸びを見せたのはスペイン・バルセロナのヴィレッジで92%に上った。
金融危機の影響で欧州のホテル・航空券の価格が下がり、さらに人民元が上昇したことにより、中国人観光客はより低価格でヨーロッパ旅行ができるようになった。
2010年、シック・アウトレット・ショッピングにおける中国人観光客の1人当たり平均消費額は2009年比12%増の298ユーロとなった。そして今年第1四半期、シック・アウトレット・ショッピングにおける中国人観光客の税金還付消費額は前年同期比51%増となり、一人当たり平均消費額は313ユーロに達している。
シック・アウトレット・ショッピングも中国のハイエンド消費者層への注目をますます高めている。昨年4月には中国語ミニブログを開設、今月初旬にはさらに詳しい中国語ブログを開設し、中国人観光客向けに割引情報や地図などを提供している。
スペイン・バルセロナのショッピングヴィレッジでは2009年、中国人ツアー客500人のために平時よりも2時間繰り上げて店をオープンし、説明書きを全て中国語にするサービスを取り入れた。そして2010年、このサービスは全てのヴィレッジで行われている。このサービスに人数の最低制限はなく、需要さえあれば実施するという。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年5月18日