京滬高速鉄道の八大特徴 乗車券410元から (3)
(6)2つの速度・2つの運賃体系の運営モデルを初採用
沿線住民の移動ニーズに最大限対応し、旅客に豊富な選択肢を与えるため、京滬高速鉄道は運営の初期段階で2つの運行速度による列車運行モデルを採用する。高速列車を1日90往復運行し、時速300キロメートルの列車と250キロメートルの列車を混在させる。300キロの列車に乗れば、北京から上海まで最短わずか4時間48分で移動できる。250キロの列車なら最短で7時間56分となり、現在の京滬線の時速250キロメートルの高速列車よりも、所要時間が2時間短縮される。沿線の省都の駅からはすべて始発列車が運行する。また一部の列車は他の鉄道路線に接続し、北京南と福州間、上海虹橋と青島、天津西と広州、鄭州と済南などを結ぶダイヤも運行する。
旅客に、より豊富な乗車料金の選択肢を提供するため、京滬高速鉄道では運行速度別の2つの運賃体系が採用される。京滬高速鉄路株式有限公司が「価格法」の規定に基づき、総合的な試算と分析を行って仮運賃体系を制定し、国の関連部門がこれを承認した。時速300キロメートルの列車に北京から上海まで乗車した場合、二等席は555元、一等席は935元、ビジネスクラス席(観光シート、一等ボックス席を含む)は1750元。時速250キロメートル列車の場合は二等席が410元、一等席が650元。同公司は今後、市場の動向を踏まえて、運賃政策の認めた範囲内で運賃を調整し、より多くの旅客がより多くの恩恵を受けられるようにするとしている。
京滬高速鉄道が開通した後も、京滬線は引き続き普通旅客専用列車を往復136本運行する。京滬高速鉄道の開通初期に、京滬線の貨物運送能力は一日あたり14万トン増加し、年間では約5千万トンの輸送力増加になるとみられる。
(7)インターネットの乗車券販売を初実施
京滬高速鉄道は開通・運営にあたり、全国の鉄道路線に先駆けてインターネット乗車券販売を行う予定だ。旅客は中国鉄道旅客サービスセンターのサイト(www.12306.cn)に登録すれば、指示に従って申し込むだけで電子乗車券を購入することができる。
(8)社会的影響が大きい
京滬高速鉄道の開通・運営は、中国の総合的な交通輸送システムの改善、北京・上海間の鉄道輸送の供給力不足問題の根本的な解決、環渤海湾地区と長江デルタ地区という二大経済圏および沿線の人、モノ、情報、資金の流れの加速、地域の経済社会のバランスの取れた発展促進、沿線住民の移動条件の改善などにとって、極めて重要な意義があることだといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年6月13日