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国際クルーズ客船 対中投資を拡大へ

 海外を旅する中国人観光客数が緩やかに増加していることを受け、国際クルーズ客船大手が戦略的布陣を急速に東へ進めつつある。1隻あたりの建造価格が7億5千万ドルに達するロイヤル・カリビアン・インターナショナル社の「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号」は、来年6月から10月にかけて欧州から中国へのクルーズを行う予定で、欧州を母港とした4泊から10泊の各種クルーズ路線を設定するという。世界的に有名なクルーズレジャーグループの同社は、このほど2012年の中国戦略を発表し、最先端のクルーズ客船を中国に投入すると宣言した。ある業界関係者によると、中国のクルーズ客船産業は今後5年間で急速発展期に入る見込みという。「国際金融報」が伝えた。

 国家発展改革委員会中国交通運輸協会クルーズ客船・クルーズボート分会の鄭イ航副会長は楽観的な見方を示し、今後5年間は中国のクルーズ客船経済の急速発展期であり、最近になってクルーズ客船経済に関する一連の法規がうち出されたほか、6月には初の業界基準が公布施行される見込みだと述べた。

 鄭副会長によると、06年に中国を訪れた国際クルーズ客船はのべわずか35便だったが、昨年はのべ128便に増加した。中国を出港する国際クルーズ客船は05年はゼロ便だったが、10年にはのべ95便に増加した。クルーズ客船で海外旅行に出かける中国の観光客は06年はわずかのべ5万人だったが、10年はのべ79万人に激増し、5年間で約15倍に増加した。

 現在、中国沿海には国際クルーズ客船の受け入れ可能な港湾が16カ所あり、うち4カ所は国際クルーズ客船の受け入れふ頭の基準を満たしている。中国の観光客の送り出し、世界の観光客の受け入れ、観光客の入国後の観光、食事、ショッピング、娯楽などの関連産業が、ますます成熟に向かっている。上海と天津は、国際クルーズ客船の中国の母港として、アジアでの地位が高まっており、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社とコスタクルーズ社の二大大手はいずれも上海に拠点を置き、現地のクルーズ客船経済の急成長を牽引している。

 ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社は08年に中国市場に進出した。同社アジア・太平洋・中国エリアの劉シ楠董事総経理(取締役社長)によると、同社の中国進出は業界で最も早くはなかったが、よい時期を選択したといえる。現在、中国のクルーズ客船市場でシェアの半分を占めているが、売上高は同社の世界での売上高全体の3%から4%に過ぎないという。この「遅れてきた大手」は現状にあまり満足していない。そして中国人観光客も現状に満足していない。設備の古くなったクルーズ客船では観光客の興味を引くことは難しい。

 そこで同社はこれまで欧州の先進国で運営してきたボイジャー・オブ・ザ・シーズ号を中国に投入することにした。これは市場競争がグレードアップしたことを示す信号だ。クルーズ客船はまるで海の中にある街のようで、各種レストラン、バー、逸品を集めた商店、図書館、青少年の活動センター、ジム、屋内・屋外のプールといった設備がすべてそろっている。同社の国際業務執行部門のマイケル・ベイラー副総裁の説明によると、同社の北米での観光客数は毎年のべ1億5千万人に達するが、13億の人口を擁する中国では現在79万人とごくわずかだ。中国の潜在力を無駄にしてはならないという。(編集KS)

 *イ:「火偏」に「韋」
 *シ:「さんずい」に「緇」の旁

 「人民網日本語版」2011年6月13日

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