日本産水産品 上海市場で取り扱い再開
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東日本大震災とそれに続く津波により、日本の水産品産業と食品輸出産業は大きなダメージを受けた。日本の駐上海総領事館によると、日本の水産品輸出は地震の影響から徐々に回復しつつあり、4月11日に輸入が停止された日本産水産品が最近上海市場に出回るようになったという。「国際金融報」が伝えた。
上海市でキャンペーン活動を行っている日本の愛媛県水産局の石川孝夫局長の説明によると、福島県で起きた原子力発電所事故の影響を受けて、4月11日から、養殖マダイ、マグロ、ハタ、カンパチ、真珠といった同県の天然・養殖水産品はすべて輸出業務を停止した。事故発生地点から900キロメートの距離があるにもかかわらず、日本で屈指の漁業生産量と品質を誇る漁港も影響を被ることになった。
地震後に初めて上海の食卓に並ぶ海産品として、愛媛県がうち出したのは「高級海産品ブランド」だ。石川局長とともに上海入りしたマグロは再開された輸出第一弾の水産品で、日本で厳格な検査が行われた後、航空機で上海へ直接運ばれ、その日のうちに上海市民の食卓に上ることも可能だった。輸出許可証を取得しているかどうかという問題について、石川局長は次のように述べた。海産品の輸出は4月に一度停止になったが、中国国務院の温家宝総理が5月に日本を訪問した後に、一連の制限条件が段階的に緩和された。6月27日には愛媛県の内海で捕れた、あるいは養殖された水産品で、生産過程の証明書を確認することが可能であり、日本の厳格な審査にすべて合格したものは、上海市場への流通が認められるようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年6月29日