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中国の特色ある高速鉄道開発体制、他国の追随許さない (2)

 ----中国の高速鉄道の今後をどのように見ているか。高速鉄道の建設と発展について、注意すべき点とは。

 「高速鉄道の発展に関して、焦りは禁物だ。一定の安定期を設けて十分に検査を行い、関連技術を磨き、人材を育成するべきである。また関連設備の商業総合利用率を高め、市場に向け門戸を開かなければならない。特に内部の利益団体による資源の独占や乗客のコスト負担増が腐敗の温床となることを防がなくてはならない。そのため商業店舗の公開募集・入札制度を整え、透明性のある公平な競争を促すべきだ」

 ----日本の新幹線の発展からどのような教訓が汲み取れるか。中国の高速鉄道の発展は、日本と異なる道をたどるか。

 「日本の新幹線から汲み取れる最大の教訓は、建設後期に現れた「我田引鉄」だ。同時に建設工期が長く、資金回収率が低いことから、利息債務が膨らみ続け、日本の新幹線部門ひいては国家財政の負担となった。旧通産省(現国土交通省)の新幹線建設に対する審査手続きは煩雑かつ不透明で、それゆえ審査手続きが政界による干渉を受け、ムダが生じてしまったのだ」

 「また日本は独自の規格を採用しており、新幹線の製造・部品メーカーが開発した製品は、国際基準と合致しない。そのためグローバル最適調達が不可能で、海外に工場を設立している日本メーカーも最良の資源を利用し、競争力を備える製品を国内に提供することができない。また海外に向けて新幹線技術を販売する際にも、その閉鎖的な製品技術規格が排斥の理由となりやすい」

 「高速鉄道の発展方式における両国の違いは次の2つの面に現れる。中国はまず、現在のところ把握できていないハイテク技術に関しては輸入と提携を中心とし、国内で研究開発が可能なミドルエンド技術および応用技術に関しては国内で消化するようにする。次に、中国の高速鉄道は後発者として、市場規模と発展速度を利用して各国のメーカーとの提携を促進する。これにより各国の技術の最たるものを活かし、国内での開発周期を縮小し、資源を節約する」

 「このほか中国の高速鉄道の研究開発は中国鉄道部が主導し、鉄道設備メーカーおよび鉄道システム研究機構が中心となり、国内大学およびその他の研究機構が協力する。また海外提携メーカーとの共同研究開発による改造・改善もある。これは中国の特色ある研究開発生産体制であり、日本はおろか世界のいかなる国の追随も許さない」 (編集YF)

 王曙光(ワン・シューグァン)
 
 拓殖大学国際学部、拓殖大学大学院国際協力研究科教授。中国の産業問題・経済問題の専門家。

 「人民網日本語版」2011年7月4日

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