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韓国SKテレコムが4G商用化 中国のTD-LTEは?

 韓国の最大手携帯電話キャリアであるSKテレコムは、スマートフォンやタブレット型PCユーザーの高速無線通信ニーズに応えるべく、7月1日より第4世代(4G)移動通信のロング・ターム・エボルーション(LTE)サービスを商用化した。

 SKテレコムによると、4Gの通信速度は3Gの約5倍で、4Gネットワークを使えば、携帯電話のビデオ通話をよりスムーズに行うことができ、通信が遅れたり、途切れたりといったことがないという。北京日報が伝えた。

 中国人はこのニュースに対し、どうしても腑に落ちない点がある。中国の4G技術は世界をリードしているのではなかったのか?3Gでは世界に出遅れたが、4Gでもまた後れを取るのだろうか?

 北京郵電大学の曽剣秋教授は、「技術的に見るとSKテレコムが商用化したのは4Gではなく3.9Gだ。理論上のデータ転送速度は現時点での3G基準よりも速いので準4Gとも言える」と語る。中国のTD-LTE技術も3.9Gであり、すでに上海万博や広州アジア競技大会でも利用されているという。

 中国移動の王建宙董事長はかつて「今年はTD-LTEの商用化元年となり、世界各地に26のTD-LTE試験網が構築される」と述べ、これまでに何度もTD-LTEの配備を加速したいと表明してきたが、これはTD-SCDMA(中国の3G規格)が微妙な立場に置かれていることについての言い訳を探しているだけのようにも見える。

 中国通信業界の3G時代が幕を開け、中国移動はTD-SCDMAのライセンスを手に入れた。しかしTD技術は国際的な3G規格であるWCDMAやCDMA2000に比べて未熟なため、発展スピードにも影響が及んでいる。

 しかし、ライセンス発給は遅れたものの中国の3Gは起点が高く、登場と同時に3.5Gを実現した。このため、多くの専門家が中国は3Gから4Gに円滑にアップグレードできるだろうとの見方を示している。この見方は政府関連部門にも受け入れられ、工業情報化部は昨年末、中国移動の「TD-LTE大規模試験網」建設プロジェクトを認可した。現在TD-LTEのテストに参与しているメーカーはすでにコアネットワークのテストを終え、今後はワイヤレスネットワークテストを行っていく予定で、12月末には全てのメーカーのテストが終了するという。

 3Gライセンスの発給から2年あまり経つが、「3Gはスタート時点で出遅れたのだから、中国はいっそのこと2Gから4Gに『飛び級』してしまえばよかったのに」と言う人もいる。

 曽剣秋教授これに対し、「4G実現は、徐々に移行するプロセスだ。4G実現のためには技術的な準備だけでなく、関連産業、設備などの準備も必要だ。2Gから4Gにアップグレードするとなると、帯域幅の変化により、産業全体と発展モデルも変革しなければならない。このような変化は3Gのときにもあったが、4Gの変化はより大きなものとなる」と述べる。

 4Gがまもなく3Gに取って代わるとなると、3G実現に向けたこれまでの建設投資は全て無駄になってしまうのだろうか?この疑問に対し、あるアナリストは、「TD-LTEが開始しても、3G・2Gのネットワークが不要になるわけではない。TD-SCDMAは円滑にTD-LTEにアップグレードできる。一部はソフトウェアのアップグレードのみで済む場合もある。4Gの重要なポイントは、通信速度が3Gの10倍以上であることと、帯域幅がより広いという点だ」とし、真の4G時代の到来にはまだ2-3年を要するとの見方を示す。(編集SN)

 「人民網日本語版」2011年7月4日

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