新メディアに関する2つ目の青書となる「中国新メディア発展報告(2011)」が12日に発表された。同報告によると、中国はすでに新メディアの利用者が世界で最も多い国になっており、新メディアの発展には民族の品格と中国の特色とが色濃く現れているという。
同報告は国内で唯一の新メディアに関する青書だ。年度報告の形式で国内における新メディアの全面的な発展状況を整理し、紹介するとともに、新メディアについての最先端かつ深いレベルでの調査報告および研究成果を発表するものとなっている。
同報告によると、過去十数年間にわたる奮闘の時期を経て、中国では新メディアが現地化の方向で発展するという特徴がより鮮明になっており、中国の特色を備えた新メディア発展の道が徐々に形作られているという。
2010年に世界のインターネット利用者は20億人を超え、携帯電話利用者は50億人を超えた。中国のネット利用者は4億5千万人を超え、携帯利用者は9億人に迫り、中国は名実ともに新メディアの利用者が世界で最も多い国になった。
同報告によると、2010年は中国の新メディア発展の歴史の中で特筆すべき年だったという。この年、ネット利用者は4億人を超え、年度末には4億5700万人に達して、中国人の3分の1以上がネット利用者になった。2000年のネット利用者は2250万人だったので、10年で約20倍増加したことになる。中国はインターネットで出遅れ、2000年当時の普及率は1.7%に満たず、先進国の普及率24.6%にはるかに及ばないだけでなく、世界の平均水準の6.4%も大いに下回り、さらには発展途上国の2%をも下回った。その後10年間に及ぶ奮闘努力を経て、2010年の普及率は発展途上国の21.1%の約1.5倍に当たる34.3%に達した。先進国との差も年々縮まっている。また2010年には携帯電話利用者が8億人を突破し、その後2011年3月末には8億9千万人に達して、米国の3億300万人の約3倍になった。
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