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米国債務の約束違反は中国に多大な損失もたらす?

 米国では債務上限をめぐるリスクがますます増大し、与野党の攻防が続いており、これに加えて共和党極右派の茶会派が政局をかき回している。これにより、1994年から最上位の「AAA」(トリプルA)を維持してきた長期米国債の格付けが、格付け会社によって初めて引き下げられる可能性が出てきた。世界三大格付け会社とされるムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチはいずれも、米国債を格付け引き下げの観察対象リストに組み込んでいる。「解放日報」が伝えた。

 長期米国債の格付けが引き下げられれば、米国債の収益率が上がり、価格が低下し、米国債のすべての所有者が損害を被り、国際金融市場が混乱することになる。

 国際市場で単一の所有者として最も多くの米国債を保有する中国は、大きな打撃をうけることになる。

 米財務省が発表したデータによると、今年5月末現在、中国が保有する米国債は1兆1520億ドルで、米国の公共債務の約12%を占めた。債券購入の状況が不透明なため、市場関係者はこのようなデータは中国が保有する米国債の下限であり、中国の3兆ドルに上る外貨準備のうち米ドル資産は70%に上るとの見方を示す。

 短期的には中国は莫大な損失を被るとみられる。米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、中国が購入した米国債は投資による損失が20%から30%に上る可能性があり、1兆1520億ドルの米国債が投資で最低ラインの20%の損失を出したとすると、約2304億ドルの損失に相当し、中国一人あたり177ドル(約1140元)の損失を被ることになる。損失幅の予測はノーベル経済学賞を受賞したポール・グルーグマン氏の推計に基づくもので、20%というのは非常におおざっぱな推計に過ぎない。米国債が約束違反をすることで中国が支払わなければならなくなる代償は、この予測値を上回ることが予想される。

 実際、ここ数年にわたり米ドルが下落を続けたことにより、中国が保有する外貨建て資産は驚くべき損失を出してきた。国家発展改革委員会経済研究所財政金融室の張岸元主任の指摘によると、レートの損失を総合的に考えれば、中国人民銀行(中央銀行)が保有する外貨建て資産の損失は驚異的だ。毎年の外貨準備の増加分について当年の人民元の対ドル平均レートで両替コストを計算し、さらに値上がり後の異なるレートで為替コストを計算する。2003年以来毎年増え続けている外貨準備は、2010年末まで2711億ドルの為替差損を出している。今後、人民元の対ドルレートが1ドル=6元まで上昇すれば、03年以来増え続ける為替差損が5786億ドルに達することになる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2011年8月2日

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