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中米の物価比較が注目を集めるのはなぜ? (2)

 上記のような比較は科学的なものではない、採取したサンプルの品質や注文点数の違いを考慮していないといった声があり、一定の道理がある。確かに今、中米の物価を全面的に正確に比較することは難しい。だが物価という話題が強烈な関心を呼び起こしているのは、人々が、特に大都市に暮らす人々が現在の生活にかかる大きな圧力に敏感になっていることが根本的な原因だ。一般の人々が中米の物価比較に注目するのは、それぞれの物価の差異を詳細に判断したいからではなく、海外の暮らしの質を見習おうとするからでもなく、自身の現実の生活にかかる圧力を表現することのできる話題を見つけたいからなのだ。

 そこで収入について考えてみることにする。先進国では労働者の所得が国民の所得全体に占める割合が55%を超えるのが一般的で、ここから国民の富の大部分が第一期分配の段階で労働者の手に渡っていることがわかる。一方、中国では労働者の所得が国民の所得全体に占める割合が1990年代から低下を続け、現在では40%を割り込んでいる。労働者は富の分配により多く預かることができず、このことは給与の伸びの鈍化に直接反映されており、消費者は高い物価に直面して、ますますやる気を失っている。

 収入の伸びが鈍化し、負担が軽減されないことの影響を真っ先に被るのは住宅購入だ。ある友人の話によると、2002年頃には月給が4千元の仕事が見つかれば満足したものだった。当時は数年間資金を貯めれば、問題なく家が買えた。だが現在では、月収1万元以上の仕事を見つけない限り、40歳までに新築住宅を購入する見込みはない。さらに不十分な社会保障、高額の教育費に医療費などが加わり、一所懸命に働いて家庭を維持するのがやっとだ。このような状態が続けば、暮らしの質などお話にもならない。

 価格の比較は単なる数字の比較だが、そこには人々の暮らしという問題が反映されている。収入が合理的に増加して、負担が相対的に軽減され、人々が生活の質により満足するようになれば、物価の比較はもっと気軽な話題として語られるようになる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2011年9月26日

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