韓国免税店、中国人客が一番のお得意さまに
ここ数年来、韓国の観光産業、美容産業、小売産業など多くの産業にとって、中国人観光客が「揺銭樹」(「金のなる木」、一番のお得意さまの意)になっている。韓国紙「朝鮮日報」の報道によると、韓国の免税店の外国人利用者の国別消費ランキングでも中国が1位に躍り出たという。「法制晩報」が伝えた。
報道によると、これまで韓国の免税店の外国人利用者の国別消費ランキングでは、長年にわたり日本が1位にとどまっていたが、今年は中国が日本を抜いて1位になった。
ソウルにある新羅免税店によると、2009年第1四半期(1-3月)には外国人による消費のうち、中国が12.8%、日本が78%を占めていたが、今年第2四半期(4-6月)には中国が42%、日本が40%に変わり、初めて中日が逆転した。今年第3四半期(7-9月)には中国が47.7%、日本が40.3%となり、差が開いている。
報道によると、ロッテ免税店でもこうした状況がみられる。昨年の消費の割合は中国が35%、日本が65%だったが、今年は中国が50%、日本が45%に変化したという。
報道の分析によると、中国の消費の割合が激増したのは、中国人のショッピングでは腕時計やジュエリーといった高額商品を購入する率が高いこと、同じ売り場に複数の商品があった場合は単価が高い商品を買う傾向があることが原因だという。
また報道によると、中国人がぜいたく品ブランドのカルティエを好むことから、免税店売上高ランキングのカルティエの順位が昨年の10位から今年は1位に上昇したという。
新羅免税店の責任者によると、中国人の消費パワーが高まるのに伴い、中日の観光客の消費の割合が大きく逆転した。同免税店は現在、中国語が話せる従業員の採用を増やしており、中国の消費者をより多く呼び込みたいとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年10月26日