グローバル金融センター番付 上海が5位に
グローバル金融センター都市ランキングにおける上海市、北京市、深セン市の順位が上昇を続けている。中国社会科学院金融研究所がこのほど発表した金融青書「中国金融センター発展報告(2010-2011)」では、英国・ロンドンで発表された世界金融センター指数(GFCI)の最新ランキングが引用されている。それによると、今回評価対象となった金融センター75都市の中で、上海は5位、北京は15位、深センは17位だった。「新民晩報」が伝えた。
同研究所の金融青書は、金融の発展レベル、経済の持続力、インフラ面でのサポートの3つの角度から、全国の金融センター都市の金融競争力を総合的に評価するとともに、各都市の経済発展水準、金融の実力などについて総合的な比較を行うものだ。
同青書によると、2011年にはロンドンと米国・ニューヨークが世界の金融センター都市のトップに立ち、3位は中国・香港、4位はシンガポール、5位は上海と日本・東京だった。上海は2009年の35位から今回は5位に、北京は51位から17位へと、大きく躍進した。4位から3位に上昇した香港は、ロンドンとの競争力指数の開きがどんどん縮まっており、2010年の81ポイント差や半年前の45ポイント差から、現在は36ポイント差まで縮まっている。韓国・ソウルと中国・台北の競争力指数やランキングも大幅に上昇した。
同青書によると、金融センター都市の発展状況から考えて、中国には3層からなる金融センター都市システムが基本的に形成されている。ひとつ目の層は北京、上海、深センで、全国的な影響力と波及力のある金融センターだ。二つ目は広州、杭州、大連、寧波(ニンポー)、南京、天津で、中核地域の金融センターであり、一定の地域的な影響力と波及力を備える。三つ目は瀋陽、西安、鄭州、武漢、成都、福州、長沙、廈門(アモイ)、済南、昆明、青島、重慶、石家荘、長春、哈爾濱(ハルビン)で、中核地域に続く地域の金融センターであり、一定の金融発展規模を備えるとともに、周辺地域への潜在的な波及力を備える。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年11月18日