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中国の経済成長を支える5つの条件、専門家が指摘

 人民日報紙はこのほど、現在の中国経済情勢について、中国国家発展改革委員会マクロ経済研究院の王一鳴副院長を取材した。

 記者:中国経済は30年間の高度成長を実現し、年間平均成長率は10%に達した。この原動力は、改革による長期的に制約されていた生産力の解放、中国の安価な人件費等とされている。これまでの30年間と比較して、中国の経済発展内外環境に、いかなる変化が生じたのか。中国経済は高度成長の奇跡を継続できるのか。

 王一鳴:高度成長を実現したその他の国家と同様、中国は30数年間の高度成長を経て、平均国民所得が中等収入段階に突入すると、潜在的な成長率が下方修正され、経済成長率が鈍化した。しかしこれは緩やかな変化であった。

 中国が比較的高度な経済成長を実現する上で、以下の有利な条件がある。

 1つ目は、国内消費市場の拡張の加速化である。経済の高度発展と国民所得水準の向上に伴い、巨大な消費潜在力が、経済の持続的成長の原動力となる。2つ目は、人材資本のさらなる増加である。中国の人口構造の変化、労働年齢人口の増加の鈍化に伴い、労働年齢人口の割合がもたらす「人口ボーナス」が徐々に失われる。また、政府による教育への投資増加、家庭規模の縮小、収入の増加に伴い、1人当たりの人材資本の投入が増加し、経済成長に対して重要な影響をもたらす。3つ目は科学技術イノベーション能力の強化である。中国は近年、科学技術に大規模な投資を行っている。今後はより多くの企業がイノベーション主体となり、より多くの中核技術を把握し、産業技術を大幅に向上させ、経済成長を力強く後押しする。4つ目は、都市化の推進である。都市人口が毎年増加し、かつ都市に移住した農村人口が都市住民となることにより、都市の住宅・インフラ建設の投資需要、およびライフスタイルの変化に伴う消費需要が大幅に増加する。5つ目は地域間の調整だ。地域発展の不均衡は中国経済の発展が直面する課題である。しかしこれはまた客観的に見ると、要素・産業発展の補完性を形成し、経済発展の調整余地が増加したと言える。沿海地区で優勢を失った産業は内陸部に移転することが可能だ。このような移転により、低コストによる優勢をさらに継続させることが可能となり、経済の高度成長をさらに延長させる。

 中国経済の高度発展を支える内外環境のうち、変化が生じている要素もある。例えば現在、世界経済の回復が遅れており、先進国の経済成長が鈍化し、外部需要による経済成長のけん引が弱まっている。ある要素には変化が生じようとしている。例えば高貯蓄率に調整が生じ、安価な人件費による優勢が減少し、全要素生産率の向上が困難で、資源環境からの抑制が強まること等だ。

 第12次5カ年計画期間は、経済発展方式のモデルチェンジを行う重要な時期であり、一連の対応策により成果が得られると見られる。これにより中国はより長期間・高水準・高品質の経済発展を可能とする。中国経済は今後、より理想的な成長を実現するだろう。(編集YF)

 「人民網日本語版」2011年11月21日

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