日本の金属加工機械メーカー・株式会社アマダが主催する2011年中国展(アマダイノベーションフェア2011インチャイナ)が、17日午前9時半に上海市の上海世博展覧館で開幕した。会期は19日までの3日間。
アマダの岡本満夫代表取締役は開幕式でのあいさつの中で次のように述べた。アマダは金属加工機械の総合メーカーであり、1982年の中国進出以来、約30年間で累計4500社の企業に1万6千台の工作機械を販売してきた。このたびの展示会はアマダにとって中国ではもとより、世界でも初めてとなる大規模な展示会であり、面積1万平方メートルの会場で50台に上る最先端のレーザー、数値制御機械、ベンディングマシン、溶接機と各種のソリューションを紹介している。
展示会場では、各ブースの大型工作機械の回りを多くの来場者が取り囲む様子がみられた。重さ数トンに上る機械が、操作員がボタンを押すだけで設定されたプログラムに従って動いたり、厚い鉄板に穴を開けたり、鉄板を切断したり、また金属ボードに花や魚などの精緻な図柄を描き出したりするのを目にして、来場者は大いに興味をそそられた様子で、操作員に向かって次々に質問が寄せられた。
岡本代表取締役は会場で人民網の取材に応え、中国における設備製造業の発展について次のように述べた。たびたび出現する人手不足や上がり続ける人件費を背景として、中国の産業構造は調整を迫られている。高性能で高効率の金属製造設備は多様化する生産ニーズに対応できるだけでなく、労働力を解放し、生産効率を高める上で果たす役割も軽視できない。アマダはこうした分野で優位に立っており、顧客に設備の設計から研究開発、生産に至る総合的なソリューションを提供することができる。この点から考えて、われわれは同業者の中でトップの位置にあるといえる。
今回の展示会のほか、アマダは17日と18日の2日間、中日両国の製造業および製造技術をめぐって4つの学術フォーラムを開催する。両国の製造・機械分野の学術関係者や専門家が、それぞれの製造技術の発展プロセスを紹介し、製造業の未来の発展の方向性について見通しを述べ、話し合いを行うものだ。
アマダは1946年に設立された。現在は世界23カ国で業務を展開し、関連会社は78社、従業員数は約6300人に上る。中国には現在、3つの工場と15の販売サービス拠点がある。2013年には上海市青浦工業パークに新工場と研究開発センターを建設する予定で、生産能力をさらに向上させると同時に、製品の企画力や開発力を強化し、中国の顧客のニーズを踏まえて、製品の開発・製造を行う計画だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年12月19日
 |
開幕式であいさつする岡本満夫代表取締役 |
 |
工作機械を紹介するスタッフ |