中国ネット調査報告書が発表、百度が総合得点で首位に
中国科学院研究生院管理学院ネット経済実験室は28日に報告会を開き、「2011中国インターネットプラットフォーム開放性調査報告書」を正式発表した。同報告書は、ユーザー、プラットフォーム、サポート、収益といった4つの指標から、中国主流のプラットフォームに対して評価を行った。その結果、百度が4.06ポイントで1位となり、新浪微博(ウェイボー、中国版ツイッター)が3.78ポイント、テンセントが3.73ポイント、360が3.57ポイント、人人網が3.5ポイントで続いた。京華時報が報じた。
同報告書によると、中国ネットプラットフォーム開放性の全体評価のうち、百度が総合得点で1位となった。これは、百度の開放プラットフォームの総合開放性が最も高いことを示す。同報告書は、「百度は検索エンジンとしての優勢により、ユーザー指標が1位となった。百度は第三者に対してマルチメディアサービス、百度トップページ等の重要資源を提供している」とした。
プラットフォーム指標を見ていくと、APIドキュメント方式、リンクの利便性の高さにより、新浪微博が1位となった。同報告書は、「新浪微博はツイッターをモデルとしており、メディアや相互作用の働きが強く、リアルタイムで情報を発信できる」とまとめた。
開発企業にとって最も魅力的な収益指標については、百度が1位、テンセントが2位となった。百度の戦略は、料金支払い、募金、ブランド流量の3種で、開発企業に現金化のルートを提供している。その開放プラットフォームの収益方式の重点は「アプリケーション成長ファンド」であり、無料アプリが収益を得られないという問題を解消した。テンセントは知り合い同士のアプリ推薦システムと、完備化された決算方法により収益をあげている。
中国科学院研究生院管理学院の呂本富副院長は、「開放(オープン化)」がネット企業の戦略的選択となっていると指摘した。しかし中国のインターネットプラットフォームの開放性には、差別化の特徴が現れている。中国の中小開発企業は数十万社に達し、その大多数が会社経営で苦しんでおり、ユーザーの確保、収益アップ、ブランド樹立が3大課題となっている。呂副院長は、現在開放されているプラットフォームの開放が不十分であり、排他的な面があると述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2011年12月30日