時価総額世界トップ10行、中国の4銀行がランクイン
ブルームバーグの最新データによると、2011年末現在、「時価総額世界トップ10行」のうち、中国系銀行は中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行の4行がランクインした。「時価総額世界トップ10社」にも、中国工商銀行がランクインした。金融時報が報じた。
世界銀行業界にとって、過ぎ去ったばかりの2011年は変動の激しい一年であった。国際金融危機の余波がおさまらず、欧州債務危機が発生した。昨年末、スタンダード&プアーズが新たな格付け基準を発表し、世界上位37行を再評価したところ、欧米の各大手銀行の評価が格下げされた。一方で中国の銀行業は好調で、中国銀行、中国建設銀行、中国交通銀行等の各行の評価が格上げされた。中外合弁銀行の資本市場における異なる状況もまた、中国系銀行の好調を示した。ブルームバーグの最新データによると、2011年末現在、「時価総額世界トップ10行」のうち、中国系銀行は中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行の4行がランクインした。
時価総額世界トップ10社について、2006年は主に米国や日本等の国家が目立ったが、2010年になるとブラジル、オランダ、オーストラリア、中国の企業がランクインした。サブプライムローン問題の発生後、米国企業のランクイン数は2006年の5社から、2009年の4社、2010年の3社と減少した。過去2年間、新興国の企業が実力を高めた。2006年、同ランキングのうち新興国の3社がランクインし、2010年には6社に達した(うち中国企業は4社)。
時価総額世界トップ10行について、2006年から現在に至るまで、先進国の銀行は6行から5行に減少した。うち米国の銀行は2006年の4行から2011年の3行に、欧州の銀行は2社から1社に、日本の銀行はランキングから除外された。一方で新興国の銀行は、2006年の2行から6行に増加した。中国の銀行も好調で、3行から4行に増加した。うち中国工商銀行の時価総額順位は上場当初の5位から上昇を続け、JPモルガン、HSBC、バンク・オブ・アメリカを抜くと、2007年7月25日にシティバンクを抜き時価総額世界一の銀行となり、現在まで世界一の座を維持している。2011年末現在、中国工商銀行は時価総額世界4位のHSBCを919億ドル(約7兆800億円)上回った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年1月6日