2011年 中国インターネット発展の10大動向(下)
>>2011年 中国インターネット発展の10大動向(上)
(6)オープンプラットフォームがインターネット空間を拡大
「開放(オープン)」という言葉は、インターネットの精神を何よりも正確に表す言葉だ。開放と言うと、情報やリソースの共有が思い浮かぶが、インターネット企業はそれだけに留まらず、開放がもたらす計り知れない価値に目をつけた。
百度(バイドゥ)などのインターネット企業がオープンプラットフォームを正式公開すると、5月31日には奇虎360が「360°オープンプログラム」を発表、10億元を投資してイノベーション投資基金を設立した。騰訊(テンセント)も6月15日、傘下の8大プラットフォームを全てオープン化し、数億人のユーザーを第三者パートナーに開放した。
これにより、国内のインターネット企業先頭集団のうち、騰訊、百度、奇虎360、網易、新浪(SINA)、盛大、淘宝(タオバオ)がオープンプラットフォームを公開したほか、人人網、開心網、UC優視もこれに続き、オープンプラットフォームの仲間入りを果たした。
オープンプラットフォームは各方面から知恵を集めるための効果的な方法であり、互いに助け合い、ウィンウィンを実現するための理性的な選択だ。インターネット企業のオープン路線は、第三者企業に広大なプラットフォームを提供し、インターネット市場の既存の運営モデルおよび企業間の競争・協力関係を変化させていくだろう。
オープンプラットフォームはインターネット市場の新たな再編をもたらすか?今結論を下すのはまだ早い。