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WTOが中国の上訴を退け 中国のモデル転換に影響

 世界貿易機関WTO)の上級委員会は先月30日、中国が9種類の原料の輸出を制限するのは貿易ルール違反であることを確認し、第一審の判定を不服とした中国の上訴を退けた。北京市の貿易・環境分野の関係者は、WTOのこの裁定が執行されれば、中国経済の「グリーンモデルへの転換」を消極的にさせるという重大な影響を与えることがあるとしている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 同関係者によると、この訴えを起こした西側諸国がWTO上級委員会に強い圧力をかけた可能性を排除できない。さらに懸念されるのは、中国が環境の悪化を阻止するために取ったレアアース(希土類)の輸出規制が、次なるターゲットになる可能性があることだという。

 上級委の裁定が発表されると、欧州連合(EU)の貿易担当者のカレル・ドゥ・グヒュト氏はただちに、中国がレアアースを含む輸出制度全体について政策調整を行い、WTOルールに合致させることを希望するとのコメントを出した。

 WTOの紛争処理機関は上級委の意見を採用するかどうかを30日以内に決定する。採用する場合、中国は裁定の遵守について提案を行わなければならない。

 今回の訴えは米国が2009年、中国はボーキサイトやコークスなど9種類の工業用原料の輸出を制限し、中国国内の原材料価格を低く抑えて、中国国内のメーカーに便宜をはかり不公平であると批判したことに端を発する。これにEUとメキシコも加わって共同で訴えを起こした。WTOは同年末に紛争処理小委員会(パネル)を設置して調査に当たらせ、昨年2月初めに中国の輸出制限はルール違反であるとの一審判定を下した。

 中国商務部は今月31日、「WTO上級委員会がパネルによる『関税および貿易に関する一般協定』(GATT)第20条を輸出関税をめぐる反論に用いてはならないとの判定を支持したことに、中国側は遺憾の意を表明する」とコメントした。

 商務部の指摘によると、環境保護や限りある自然資源の保護の必要性から、中国政府は最近、一部の資源性製品について、特に汚染度が高く、エネルギー消費量が多く、資源消費型の製品(「両高一資」)について、管理を強化し、改善を重ねている。

 中国社会科学院(社会科学アカデミー)都市発展・環境研究所の潘家華所長は「WTOパネルの判定の公正さ、科学性には検討の余地がある。この判定は中国という世界最大の発展途上国が責任ある態度で進めているグリーンモデルへの転換を阻害するものであり、世界の持続可能な発展に影響を与えるものだ」と述べる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2012年2月1日

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