中国人のぜいたく品購買力は世界一 主戦場は欧州
春節(旧正月、今年は1月23日)連休期間に、中国人が大陸部外で消費した金額は72億ドルに達し、予測を15%上回り、過去最高を更新した。世界ぜいたく品協会が1日に発表した報告によると、中国人は祝休日の大陸部外市場で強いぜいたく品購買力を発揮する世界一のぜいたく品消費群になったという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
▽大陸部外では 欧州がぜいたく品消費の主戦場
同報告によると、72億ドルの消費額の内訳は欧州市場が46%、北米市場が19%、香港・澳門(マカオ)・台湾市場が35%。消費品目は高級時計、皮革製品、ファッション製品、化粧品・香水が多い。同協会が欧州の主要ぜいたく品企業から集めたデータによると、春節連休期間に中国人消費者は欧州ぜいたく品市場の売上全体のうち、半分以上の62%を担った。また北米ぜいたく品市場では約3分の1にあたる28%を担い、香港・澳門・台湾ぜいたく品市場では3分の2を上回る69%を担った。
同報告によると、2012年1月1日から2月1日までの間に、欧州ぜいたく品市場の売上高は前年の春節連休期間に比べて12%増加し、中国人消費者が売上全体の62%を担った。主な消費エリアはフランス、イタリア、英国、スイスの4カ国で、主な消費品目は高級時計、皮革製品、ファッション製品、化粧品・香水で、特に高級時計の占める割合が高い。