世界最高値のアップルに含まれる中国市場の価値
米アップル社は、タブレットコンピューターの最新版製品がまもなく販売されることや、株主に配当が割り当てられるとの情報が伝わったことを受けて、このほど時価総額が初めて5千億ドルを突破し、世界1位になった。世界の多くの国や地域の国内総生産(GDP)を上回るアップル社の時価総額について、中国北京の経済専門家達は、ここには中国市場の貢献や価値がまだ十分には反映されていないとの見方を示す。これからのモデル転換やバージョンアップの過程で、多国籍企業に対する中国市場の重要性がますます発揮されるようになるという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
北京時間の今月1日未明、アップル社の株価は1株あたり7.03ドル上昇して542.44ドルに達し、上昇率は1.31%、時価総額は5057億5千万ドルとなった。2011年の世界各国・地域のGDPデータランキングに照らせば、アップル社のこの時価総額は世界20位に相当する。
中国市場の貢献を忘れてはならない。アップル社の2011年会計年度報告の中で、中国は米国に次ぐ世界2位の市場とされており、同年度第4四半期(7-9月)に中国市場で生み出された収入は45億ドルに上り、同社の収入全体の16%に達した。同年度の大中華エリアにおける営業収入は130億ドルを超え、前年の30億ドルを大幅に上回った。
実際のところ、アップル社のティム・クック最高経営責任者(CEO)が今年1月に行われた2012年会計年度第1四半期(10-12月)の財務報告電話会議で述べたところによると、中国市場では多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone」(アイフォーン)への需要が非常に大きく、アップル社が大陸部で「iPhone4S」を発売してからそれほど長い時間は経っていない。中国市場の需要は「基準を上回った」という。