トヨタ自動車、中国でハイブリッド戦略を展開
2011年に世界市場で低迷したトヨタ自動車は今年、中国を突破口とする構えだ。同社は将来的に、最高の技術水準を誇る新エネルギー技術を中国市場に導入し、かつ中国で新エネルギー車の普及を推進する。中国における新エネルギー車の製品ラインナップに期待がかかる。5日付で中国新聞網が報じた。
トヨタ(中国)の董長征・執行副総経理は、「当社はこのほど、『雲動計画』をスタートさせた。中国現地法人が初実施する自主戦略の他に、中国で新エネルギー戦略を展開する」と述べた。トヨタが中国で新エネルギー技術に関する戦略を発表するのは、これが初となる。同社は中国で将来的に、プラグインハイブリッドカーと電気自動車の普及に取り組むが、手始めにハイブリッドカーの普及を推進する。
業界関係者は、「ハイブリッドカーは、中国が新エネルギー車を発展させる上で、避けては通れぬ道である。ハイブリッド技術は新エネルギー時代を制する要となる。その他のマイクロハイブリッド技術と異なり、トヨタはエンジンとモーターという二つの動力源を持ち、パワーを大幅増した上で、燃費を大幅削減できる」と指摘した。
中国市場では現在、ハイブリッド技術を原点とする新エネルギー車の競争が激化しようとしている。トヨタの背後にはフォルクスワーゲン、ホンダ、ゼネラル・モーターズが続き、また高級車メーカーのアウディとBMWも、ハイブリッド技術を搭載した新車種を今年発売する予定だ。中国メーカーの長安、奇瑞、比亜迪等もハイブリッドカーの製造に乗り出している。
董・執行副総経理は、「当社の中国におけるハイブリッド戦略のうち、常熟研究開発センターが同技術のローカル化の重責を担う。またバッテリーやモーター等の動力重要部品の国産化開発を推進し、ハイブリッドカーの早期国産化を目指す」と目標を語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年3月6日