温州の金融総合改革モデル区に4つの政策シグナル (3)
▽シグナル3:民間の資金調達の規範化された発展を誘導
今回の会議での指摘によると、民間の資金調達を規範化し、規範化された民間の資金調達の管理規定を制定し、民間の資金調達の登録管理制度を構築し、民間の資金調達のモニタリングシステムを構築し、これを充実されることが必要だという。
これについてアナリストは、今回の会議は民間経済が発達し、民間の資金が潤沢で、民間の金融活動が活発だといった温州市の特徴を踏まえて、民間金融の規範化に関する意見を明確に示しており、全国規模の民間金融の発展にとって重要な意義をもつものだといえる。
辜氏は「今回の会議の重要な方向性は、民間金融を『地下』から『地上』に誘導し、『無計画な成長』から『理性的な成長』へと誘導することだ」と話す。
昨年の一時期以来、銀行の流動性が不足するという大きな背景の下で、社会の余剰資金が民間の資金貸出市場に大量に流入し、温州などの民間資金貸出市場でこうした動きが顕著だった。民間金融は企業の資金調達難を解決するのにプラスになるが、高金利の短期貸付が中小企業の一部で資金チェーンの断絶を招き、企業の責任者が逃げ出すという現象も起こった。
郭主任によると、温州市は民間資本が潤沢でその柔軟性が高いこと、中小企業の数が多いことなどから、国はここで民間の資金調達管理のテストを行うことにしたのだという。今後は発展をどのように規範化していくのかが大いに注目される。