百度・楽天の合弁サイトがサービス停止 27日から
日本の電子商取引大手・楽天株式会社と中国の検索サービス大手・百度の共同出資によって開設された電子商取引(eコマース)プラットフォーム「楽酷天」は20日、今月27日の午前0時にショッピングサイト「楽酷天商城」のサービスを停止すると発表した。同サイトは利用者に対し、26日までに行った注文については、取引が着実に行われることを保証するとしている。またこの日以降は注文を受け付けないという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
サービス停止に先立ち、利用者は同サイトの公告の指示に従って優待券や支払い残高などの処理を行うことができる。同サイトのポイントは26日まで交換が可能だ。
同サイトのサービス停止が伝わっても、業界には驚きの声は上がらず、外資系企業が中国でサイトを開設してもうまくいかないというジンクスが当たったようだと受け止められた。今回のサービス停止は冬の時代に入った電子商取引市場にとって、さらなるダメージになったともいえる。百度にとってみれば、同サイトの撤退はインターネット業界の大手が打ち出した2回目の電子商取引の衰退阻止戦が完全に失敗したことを意味するといえる。