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人民銀「世界一の帽子はかぶれない」

 中国人民銀行(中央銀行)は最近、世界の銀行の中の「兄貴」になった。スタンダードチャータード銀行がまとめた最新の報告によると、過去5年間に人民銀の総資産は119%増加し、2011年末には28兆元(約4兆5千億ドル)に達して、米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)を抜き、資産規模で世界最大の銀行になった。「人民日報」海外版が伝えた。

 こうして人民銀は各方面から盛んに賞賛を浴びせられるようになった。同報告は、「世界の流動性の主な提供者はすでに中国の中央銀行に変わっている。(人民銀総裁の)周小川氏は中国の中央銀行の総裁であるだけでなく、世界の中央銀行の総裁でもある」との見方を示した。人民銀が突然世界一の帽子をかぶせられると、業界関係者は、表面の数字や人々のおだてにのぼせ上がってはいけない、と注意を促した。世界一であるかどうかは、人民銀の資産の質と構造をみる必要があり、また賞賛の背後に利益を狙う集団の陰謀がないかどうかを特に警戒する必要があるという。

 ▽資産の拡大は経済の痛みを映す

 人民銀の貸借対照表をみると、11年末現在、人民銀の総資産は約80%が外貨資産となっている。

 国家情報センター経済予測部世界経済処の張茉楠副研究員の分析によると、中国の対外貿易は過去30年間の長きにわたって黒字を維持してきた。巨額の外貨の流入に対応し、人民元レートの安定を維持するため、国は強制的な為替決済制度を制定し、企業や個人が対外貿易で獲得した外貨を国の指定した銀行に売却するよう求め、外貨購入に充てる人民元を外貨買取専用資金と呼んだ。こうした資金が銀行の貸出システムに入ると、これらの通貨の乗数効果により引き続き倍々式に通貨を生み出すことになった。

 人民銀が迫られて人民元を大量に発行して外国為替と相殺すると、国際収支の余剰のドルがすべて流通する人民元となり、表面的には巨大な資産が形成されることになった。この背後をみれば、実際には中国経済の痛みといえる内外の需要構造のアンバランスが映し出されている。

 国家発展改革委員会投資研究所の林勇明副研究員によると、国際的分業の視点から考えると、米国などの西側諸国の低い貯蓄率や高い消費率と中国の高い貯蓄率や高い投資率とが、長期にわたり相互に依存し合い相互に補い合う関係を作ってきた。こうした局面は一方では中国の経済成長を牽引し、また一方では中国を長期間ずっと対外需要に過度に依存した市場に押しとどめ、内需と外需のバランスを失わせてきたという。

 中国の現在の通貨発行システムにおけるこのような思わしくない局面について、張副研究員は次のように指摘する。中国がこうした局面を変えようと思うならば、経済のモデル転換、金融のモデル転換、総合的な金融改革から着手しなければならず、中国の資産の質を向上させて真の意味で通貨発行の主導権を握らなければならない。

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