人民網上場、海外メディアから高い関心
中国共産党の機関紙「人民日報」のウェブサイト運営会社「人民網」(603000/SH)は27日、上海証券取引所に上場した。初値は公開価格を55.05%上回る31.01元、終値は公開価格を73.6%上回る34.72元だった。ニュースサイトとしては初のA株上場、全体上場はメディアでも初とあって、上場初日は海外メディアの高い関心を集めた。>>【特別企画】人民網、A株市場に上場
米NBCテレビや米紙ウォールストリート・ジャーナルおよび傘下の金融情報サイト「マーケットウォッチ」などは人民網の上場を大きく取り上げ、上場初日の値動きを追いかけた。
ロイター通信(中国語電子版)は「株式市場から高い関心を集め、上場初日は市場予測を大きく上回る高値を付けた」と伝え、市場関係者の話として「業界での地位があるのだから、多少は過大評価しても問題ない」と指摘した。「人民網には希少価値がある。アクセス数や営業収入といった指標で単純に大手ポータルサイトと比較することはできない」とするアナリストの見方も紹介。政府系の大手ニュースサイトである人民網の上場には「手本としての意味合いがある」とした。
英紙フィナンシャル・タイムズも、証券アナリストの話として「実力に裏付けられた人民網の将来性は極めて明るい」と伝え、図らずもロイター通信と同じ論調を展開。
英BBC放送は、人民網が株式市場の関心を集めている理由について、「世界最大のインターネット市場である中国の広告業は巨大な潜在力を秘めている。幅広いユーザー層を抱える人民網が今後は広告業でさらなる利益を上げると投資家らは見込んでいる」と分析した。(編集YT)
「人民網日本語版」2012年4月28日