米国人が羨む中国人の生活、月給475ドルで豊かな暮らし (2)
シンガポールの中国語紙「United Morning Post」は5月1日、「中国の観光地が100元時代に突入した」と報じた。今後数カ月で20ヶ所以上の有名観光地が、入場料を20−100%引き上げる見通しだ。統計によると、中国大陸部の130ヶ所のAAAAA級観光地のうち、約半数の観光シーズン入場料が100元を上回る。四川省の九寨溝、安徽省の黄山等の14ヶ所の入場料は、200元(約2600円)を上回る。
観光地の入場料がなぜ今年になり値上げされるのか。その理由としては、「中国国家発展改革委員会は、観光地の入場料を3年に1度のみ調整するよう規定したが、今年はその3年に1度の年に当たる」という説が有力だ。
「United Morning Post」は、この表面的な理由の裏には、観光商品の構造の非合理性、地方政府の観光産業に対する過度な依存等の問題が隠されていると指摘した。入場料の値上げを防ぐためには、観光産業の構造的な改革に取り組む他、政府が公益的な性質を有する観光地に対して一定の財政支援を行い、観光地のコスト圧力を軽減し、より多くの資源を周辺産業に発展させる必要がある。
入場料が高ければ、入場料を支払わず観光地に入ろうとする人が増える。香港紙「南華早報」は5月2日、「中国大陸部の各観光地が入場料を値上げしており、ネット上で不正入場に関する情報が出回っている」と報じた。泰山旅行に関する某スレッドは、初心者に対して6本の登山ルートを、上級者に対して20本の登山ルートを紹介している。このルートに従えば、127元(約1650円)の入場料を支払わずに済むという。