中国旅行会社、フィリピン旅行を一時中止
各旅行会社が9日に明らかにしたところによると、フィリピン旅行の安全リスクおよび中国公民の安全を鑑み、中国国内の各旅行会社はフィリピンを目的地とするツアーを一時中止しており、かつ払い戻しの勧告や全額払い戻し等の措置をとっている。新華網が伝えた。
中国最大の総合旅行サイト「携程旅遊」は9日、現在のフィリピン旅行に安全リスクが存在するとし、「観光客の安全と権益を保証するため、ツアー申し込みを行った、もしくは申し込みを予定している観光客に対して日程の調整を勧める。近日中にフィリピン旅行を予定している団体客・個人客に対しては払い戻しの勧告を行う。観光客が自ら旅行を取り消す場合、当社は全額払い戻しに応じる」と発表した。
総合旅行サイト「凱撒旅遊」の関係者は、「観光客の安全を保証するため、緊急協議を経て、フィリピンツアーの一時中止を決定した。すでに申し込みを行った観光客に対してはその全額を払い戻すか、その他の目的地への変更を優遇付きで勧めている」と語った。
中国人観光客のフィリピン旅行の主な目的地はボラカイ島で、マニラ等を経過せず直通便で到着する。凱撒旅遊の1組のツアー客(計19人)が、現在もボラカイ島を観光中だ。同社の関係者は、「フィリピン情勢の変化を注視し、適切な措置を講じ、観光客の安全を保証する」とした。携程旅遊は、「フィリピン滞在中の観光客を注視している。ガイドに対して現地の状況に留意し、予防・緊急措置を講じるよう通達した」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年5月10日