実名制乗車券 免許証など9種類が別途手続必要に
北京市鉄路局が30日明らかにしたところによると、これまで実名登録制度に基づく列車の乗車券購入では32種類の身分を証明する書類が利用できたが、今後は運転免許証や社会保障カードを含む9種類では窓口で直接乗車券を購入することができなくなる。この9種類を利用する場合は、公安機関に申請して臨時の身分証明書を発行してもらうことが必要になる。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
▽9種類での直接購入が不可に
実名登録制度による乗車券購入の規定が発表された当初、鉄道部門は有効期間内の住民身分証、パスポート、軍官証など23種類の身分を証明するものがあれば、窓口で乗車券が買えると規定した。
鉄道部門は昨年12月に再び規定を発表して9種類を追加し、これにより32種類の身分証明書類のどれかがあれば窓口で乗車券を購入することが可能になった。この中には、運転免許証、居住証、臨時居住証、結婚証明書、救助機関が被救助者の乗車券購入用に発行した救助証明書、刑期満了釈放証明書、社会保障カード、医療保険カードなどが含まれていた。
昨年追加された9種類では、今後は窓口で乗車券を直接購入することができなくなった。
▽「遠回り」すれば購入が可能
関連部門の責任者によると、昨年追加された9種類は、正式には身分を証明する書類とされていなかった。実名制度のスタート当初は、証明書類が整わず、乗車券購入の流れをよく知らない乗客が多かったため、「融通をきかせて」9種類を追加し、実名制乗車券の購入に便宜を図ったのだという。