中国経済が回復、第3四半期に安定成長
中国銀行は28日に北京で発表した「マクロ経済金融情勢分析報告書」によると、安定成長に向けた各政策による効果が現れ、第3四半期に中国経済は安定成長を実現する見通しだ。GDP成長率が8.2%に達し、CPIの上昇率が鈍化し、約2.0%にとどまると見られる。人民日報海外版が伝えた。
同報告書は、「2012年より、政策調整と外部環境による二重の影響を受け、中国経済は鈍化を続けた。第2四半期に景気底打ちとなり、経済成長率が第1四半期を上回った。今後一定期間に渡り、中国経済は需要不足が常態化する可能性がある。経済構造の調整が急務とされる中、民間資本による広範な経済領域への進出を促すべきだ。国民経済成長が新たな段階に移り変わる現在、これは重要な議題であり、重要な足がかりとなる」とまとめた。
同報告書は、上半期に国内投資額が急速に回復し、第3四半期も勢いをキープすると予想した。社会消費品小売総額は、今年より13%以上の増加を維持しており、第3四半期には15%に達する見通しだ。同報告書はまた、外部環境の悪化、特に欧州債務危機が長引き、今年の輸出入額の2ケタ成長回復は困難とした。
同報告書は、「実施中のマクロ政策はこれまでの引き締めから緩和に向かい、預金準備率の引き下げの可能性が残されている。今後のさらなる引き下げは、マクロ経済の金融運行状況により決定される」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年6月29日