中国人の消費能力が低下、香港の贅沢品販売に影響
香港統計所が3日発表した直近のデータによると、今年5月の装飾品・腕時計類の商品の販売量が、2009年7月以来初の減少となった。小売管理協会もまた、「経済の先行き不透明、中国大陸部の個人観光客の消費能力低下による影響を受け、一部の小売業界が厳冬期に入った」と表明した。新京報が伝えた。
データによると、今年5月の香港小売業総売上高は8.8%増の360億香港ドル(約3600億円)にとどまり、増加率が2009年9月ぶりの低水準となった。大陸部の個人観光客の間で人気の装飾品、腕時計、高級贈呈品の販売量は2.9%減となった。
香港メディアは小売管理協会の麦瑞瓊会長の話として、小売業が全体的に不況に陥り、一部は厳冬期に入ったとした。最も深刻な影響が生じたのは装飾品で、売上が3.1%の微増にとどまった。香港個人旅行の解禁後、近年では最低の増加率となり、衣料品や化粧品等の増加率も低下した。麦会長は、欧州債務危機と米国経済の低迷による影響を受け、大陸部の観光客の消費能力が低下し、贅沢品を贈呈することが少なくなったと分析した。
麦会長は、販売店の増加とテナント料の引き下げに取り組み、価格競争力を高め、販売商品のバリエーションを豊富化すると語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年7月6日