岐阜県、中国富裕層にオンラインサービスを提供
東日本大震災の影響が薄れる中、日本の観光市場に活気が戻りつつある。富裕層を中心とする中国人観光客が、日本各地および各社から注目を浴びている。日本新華僑報網が伝えた。
岐阜県多治見市は中国人観光客を対象とするサービスを強化しており、銀聯カードによる決済が可能な中国のオンラインショッピングモール「銀聯在線商城日本館(以下:日本館)」に、7月よりオリジナル旅行商品や工芸品を出店している。
「日本館」には新たに「工芸館・匠(たくみ)」コーナーが開設され、美濃焼の焼き物などを販売するほか、JTBグループが中国富裕層を対象とする「オリジナルツアー」を企画、窯元で陶芸を直接体験するプランや、多治見市周辺地域の観光地を巡る商品を出店し、中国人の取り込みを図る。
中国人観光客の急増を受け、多治見市の関係者は「おしゃれな生活用品などの販売拡大の他に、オンラインサービスを強化し、中国富裕層を主要ターゲットとする」と述べた。多治見市はまた日本の地方金融機関と提携し、各地の中小企業による中国市場開拓を支援し、日本の伝統文化を伝える。「日本館」での「工芸館・匠」等の開設が、その取り組みの一つとなっている。関係者は提携を継続し、より柔軟に「日本館」を活用することで、さまざまなビジネス活動を実施する計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年7月12日