漫画アニメ産業に初の単独計画 目標は「漫画アニメ強国」
文化部が12日に発表した「十二五(第12次五カ年計画(2011-15年))時期の国家漫画アニメ産業発展計画」は、中国で初めての漫画アニメ産業単独の発展計画だ。それによると、十二五期間に国は名の通った国産漫画アニメブランドや漫画アニメの基幹企業を5から10育成すると同時に、漫画アニメ産業の資金調達をめぐる政策を改善し、各種の資本が漫画アニメ産業に投入されることを奨励するという。
2011年に中国の漫画アニメ産業の生産額は621億7200万元に達して、前年比32.04%増加した。産業構造の最適化が進み、新メディアの生産額が35.34億元に達して、漫画アニメ産業全体に占める割合が8%に上った。漫画アニメ産業の海外進出の歩みが加速し、中核的作品の輸出額は7億1400万元に上り、国際的競争力が不断に向上している。
文化部文化産業司の劉玉珠司長によると、消費する力、市場の可能性、生産量から考えると中国はすでに漫画アニメ大国だ。だが品質や効率、生産額から考えると、中国と世界の漫画アニメ強国との間にはまだ大きな開きがある、中国の十二五期間の漫画アニメ産業発展の主な目標は、中国を漫画アニメ大国から漫画アニメ強国へと移行させ、漫画アニメをますます発展させることだ。同計画では、漫画アニメ強国という目標に向けて、社会効率の視点を首位に置き、活力に満ちた専門性の高い一群の漫画アニメ企業を育成し、中国独自のスタイルと国際的な影響力をもった漫画アニメブランドをいくつか確立し、合理的な配置や構造を備え、産業チェーンが整い、全体的な技術水準がトップレベルで、秩序ある市場競争が行われ、経済効率が目立って高い漫画アニメ産業の発展局面の形成に向けて努力することが主な内容になるという。
同計画は、十二五期間に中国オリジナルの漫画アニメの創作力、研究開発力、制作力を大幅に向上させ、漫画アニメという文化資源の配置に対する市場メカニズムの積極的な役割を発揮させ、著名な国産の漫画アニメブランドと漫画アニメの基幹企業を5から10育成するよう努力し、漫画アニメ産業を文化産業発展の重要な成長点にすることをうち出す。また漫画アニメの製品とサービスの輸出を積極的に奨励し、漫画アニメ企業の海外進出を支持するとしている。