ICANN北京総会 重点は新トップレベルドメイン
インターネットの各種資源を世界規模で調整管理する民間の非営利法人ICANNのロッド・ベックストーム元最高経営責任者(CEO)はこのほど、「新トップレベルドメインの申請が開放された日は、インターネットにとって歴史的な一日になる。インターネットはこれから永遠に変化を続ける」と述べた。申請開放を受けて受理された1930件の申請リストをみると、同CEOの話が裏付けられる。「際金融報」が伝えた。
ICANNの第44回総会で明らかにされた情報によると、第46回総会は2013年4月に北京市で開催される予定だ。この会議は新トップレベルドメインの申請政策、これにともなう新たな汎用トップレベルドメインの開放が登録やブランドをめぐる競争を引き起こすかといった問題を重点的に話し合うものになる。
新トップレベルドメインが展開されるようになると、これまでの「.com」や「.net」に新たな仲間が加わり、「.app」、「.home」、「.xin」といったさまざまなトップレベルドメインがみられるようになり、法人ユーザーのドメイン需要が変化することが予想される。企業にとっては、新トップレベルドメインには次のような意味合いがある。ブランド企業であればこれまでドメインを受け身に登録し、保護していたのが、インターネット上で自社のトップレベルドメインを主体的に構築するという情況へと飛躍的な変化を遂げることになる。
中国万網の宋瑛橋副総裁(副社長)によると、新トップレベルドメインの申請には一連の手続が必要で、資料を準備し、ICANNに提出して審査を受けなければならない。また申請者は申請提出期間中に、申請システムを通じてドメイン申請書を申請し、一連の質問に回答しなければならない。ドメイン専門サービスを取り扱う第三者を通じて申請すれば、企業はより簡単に申請が行えるようになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年7月25日