各地で相次ぐ豪雨 関連商品・保険の売れ行き好調
中国各地で豪雨が相次いでおり、都市の雨水排水システムのみならず、宅配会社やEコマース企業も大きなプレッシャーに直面している。「京東商城」、「凡客」、「当当網」などの大手ECサイトは24日、豪雨の影響により商品の到着が1-2日遅延すると発表した。
また、悪天候に伴う事故も多発していることから、防水・サバイバルグッズなど関連商品の売れ行きが好調だ。データによると、通常時はほとんど人気の無い「車脱出用ハンマー」の売上が、豪雨後の22日以降、大幅に伸びたという。また、防水カーシートカバーなどにも注目が集まっている。広州日報が報じた。
▽商品の到着は軒並み2−3日遅れ
Eコマース企業にとって、豪雨は関連商品の販売を促す一方、サプライチェーンの運用能力が試される機会とも言える。大手ECサイトは相次いで豪雨の影響による商品到着遅延を発表している。「当当網」は北京発送分の商品到着が1-2日遅れるほか、7月23日-26日の広州発送分の出版物も豪雨・台風の影響で到着が1-2日遅れるとした。
独自の物流システムを有するアパレルECサイト「凡客」も、7月21日以降、広西・広東などへの商品到着が2-3日遅れると予告した。「京東商城」も23日-25日にかけ、海南、広東、福建、広西などへの商品配達が影響を受けるとした。
これを受け業界関係者は「Eコマース企業はブランド建設を強化する一方で、サプライチェーンを軽視してはならない」と批評した。
漢森世紀の黄剛副総経理はミニブログに「豪雨は、ネットショッピングサイトの特大セールと似ている。雨量はまるで、殺到する注文のよう--完全に予測不可能だ。下水道はまるで物流のよう--一瞬でマヒする。豪雨で被害を受けるのは国民、大セールに伴う配達網のマヒで被害を受けるのは顧客」とコメントしている。