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近距離フライトのため、乗客の荷物は少ない |
航空運賃がわずか30元(約370円)と聞いて、多くの人は信じないだろう。30元では、北京で一度の食事も取れない。しかし、新しく開通した北京-石家荘線の航空券代は、確かに30元。空港税と燃油サーチャージを加えると、計130元(約1600円)となる。北京晩報が伝えた。
この格安フライトの使用機材、サービスの質、乗客層、両都市間を行き来する顧客吸引の可能性などを確認するため、同紙記者がこの「史上最安」フライトに試乗した。
使用機材は、ボーイング737-700型機。座席は、ファーストクラス8席とエコノミークラス124席。
北京・石家荘間の飛行時間は40分あまりであることを記者は知っていたが、搭乗からの降機までの全プロセスは、思わず感動するほど「速い!」。
離陸から10数分後、飛行機は穏やかに水平飛行に入った。2人の客室乗務員がゆっくりとワゴンを押しながら、乗客に軽食をサーブする。出されたのは、ミネラル・ウォーターの小瓶とナッツの子袋だった。機内中央部に座っていた筆者がそれらを受け取ったのは10分後で、食べ始めたと思ったら、機内アナウンスが聞こえてきた。「同機は着陸態勢に入ります。お使いになったテーブルを元の位置に御戻し下さい」というパーサーの美しく響く声と同時に、2人の客室乗務員がワゴンを押して足早に戻って行った。エコノミークラスの最後列に座っていた同僚は、まだ軽食を受け取っていなかった。後列2列の乗客にサーブする時間はなかったようだ。
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