中国移動 4Gテストを14都市に拡大
中国移動通信(チャイナモバイル)が主導する次世代移動通信規格(4G)の「TD-LTE」はすでに商用化を可能にするだけの力を備えており、今年はテスト業務の範囲を拡大する予定だ。公的な支援政策も検討や制定準備が進められている。中国新聞社が伝えた。
工業情報化部科技司の代暁慧巡視員は2日に北京市で行われた「2012年TD-LTEネットワークイノベーションシンポジウム」で、TD-LTEはすでに商用化に足る力を備えており、同部は一連の支援政策をうち出して発展を加速させる計画だと述べた。この発言から、国がTD-LTEを国際市場にうち出す決心をしたことがうかがえる。
同部の苗ウ部長は数日前、浙江省杭州市に赴き、中国移動のTD-LTEテストネットワークの建設情況を視察した。中国移動の奚国華董事長(会長)の説明によると、中国移動は今年、規模を14都市に拡大してTD-LTEのテストを行う予定で、9月か10月頃には基地局が27万カ所に達する見込みだ。これまでのテスト都市は7カ所だったという。
苗部長によると、TD-LTE産業の発展は1千億元を超える投資をもたらし、1兆元に迫る製品の売上と数兆元に上る応用開発をもたらすと予想される。TD-LTEの発展が産業全体の水準を高めることを願うという。
国のTD-LTEに対する姿勢は明確になっているが、業界はTD-LTEの周波数帯の割当を早く知りたいとしている。業界内での分析によると、2.6GHz帯であれば世界中でのローミングが可能であるため、中国移動にとっては周波数帯の割当がことのほか重要になる。中国TD産業連盟(TDは3Gの中国独自規格)の楊カ秘書長(事務局長)は2日、TD-LTEの周波数帯計画を早急に発表し、TD-LTE産業チェーンの中の弱い部分の発展を引き続き推進することを呼びかけた。(編集KS)
*ウ:土へんに于
*カ:馬へんに華
「人民網日本語版」2012年8月3日