厳しさ増す対外貿易 対EU輸出が大幅減
商務部(商務省)の沈丹陽報道官が16日に明らかにしたところによると、欧州債務危機が深刻さを増していること、グローバル経済の興への力が不足していること、といった外的要因の影響を受けて、中国の対外貿易情勢は今年下半期に一層厳しさを増すことが予想されるという。「人民日報」海外版が伝えた。
沈報道官によると、7月には対外貿易の増加率が落ち込み、特に輸出が大幅な落ち込みをみせており、主な原因として同月の対欧州連合(EU)輸出の大幅な減少が挙げられる。同月の中国・EU間貿易額は前年同月比8.9%減少し、中国からEUへの輸出は293億7千万ドルで、同16.6%減少した。また中国の同月のEUを除いた国・地域への輸出の平均増加率は、前月に続いて約5.5%を保った。
沈報道官は次のように指摘する。EUは中国にとって最大の貿易相手先であり、今年に入ってから中国・EU間貿易額が大幅に減少していることが、中国の輸出全体の増加ペースに影響を与える第一の要因となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年8月17日