日本企業はなぜ中国人留学生に冷たい顔?
【中日対訳】 日本企業の海外進出の歩みが加速するのにともない、最近は日本国内の雇用情勢に「内冷外熱」の傾向がみられる。日本人大学生の就職率が年々低下する一方で、外国人留学生は人気を集めている。だが今年は日本企業の外国人留学生採用に微妙な変化が生じてきた。これまで大人気だった中国人留学生が厳しい試練にさらされているのだ。「人民日報」海外版が伝えた。
今年4月初めに行われた日本の鉄鋼大手・新日本製鐵株式会社の入社式には、5人の外国籍新入社員の姿がみられた。中国、インド、ブラジルなどから来た留学生たちだ。同社はこれまで毎年、中国人留学生を中心に外国人を採用し、中国人のみという年も何年かあった。だが今年は対象範囲が拡大して、5人の外国籍新入社員のうち、中国人は一人だけだった。
中国人留学生はこれまでずっと「優秀、勤勉、努力家」とみなされてきた。それが今、日本企業に冷たい顔をされるようになったのはなぜだろうか。次の3つの原因が考えられる。
第一の原因は勉強不足だ。中国人留学生で卒業する時になっても確かな学力・技能を備えていないという人は多く、これでは企業のニーズに対応できない。中国人学生が海外で学ぶルートが増加するのにともない、留学生のレベルにばらつきが生じるようになった。中国でしっかりした学習の習慣を身につけなかった留学生の多くは、「ゆとり教育」が行われている日本に来て、さらに怠けるようになった。アルバイトに忙しく学業をおろそかにする学生もいれば、バイトも勉強も何もしないという学生もいる。日本企業は愚か者ではない。何年経っても何も学ばないような「人材」を欲しがるわけがない。