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人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:19 Aug 31 2012

日本企業の海外企業買収が増加、円高と支援融資が後押し

 日本企業による海外企業の買収がこのほど相次いでいる。業績好調の企業による同業者の買収は、企業間の弱肉強食の競争を反映している。一方で、業績不振に陥り、一部の事業を犠牲にし経営を続ける日本企業もある。これらの企業にとって海外企業の買収は、力を集約し活路を見出す手段となっている。日本のエアコン大手・ダイキンによる米グッドマンの買収は、前者に属する。経済参考報が伝えた。

 日本経済新聞の29日の報道によると、ダイキンは約3000億円を投じ、本年度中にプライベート・エクイティからグッドマンのほぼすべての株式を取得する予定だ。買収資金は、株式会社国際協力銀行(JBIC)等の提供する低金利融資、手元資金の一部、社債発行によりまかなう。

 ダイキンのグッドマン買収の目的は、競争力の強化だ。2011年度の世界大手エアコンメーカーの売上高を見ると、ダイキンは1兆400億円、珠海格力電器は9500億円、広東美的電器は8000億円に達した。グッドマンの売上高は1600億円のため、ダイキンは同買収により世界一を今後もキープすると見られる。

 ダイキンによる同買収には、北米・中南米市場の開拓により、中国エアコンメーカーの好調な業績を抑制する狙いがある。珠海格力はブラジルやベトナムに市場を持つ他、米国市場に進出している。広東美的も2011年に、米エアコン大手のキヤリアの南米事業を買収した。ダイキンは北米の業務用エアコン市場で一定の優勢を占めるが、家庭用エアコンの市場シェアは低い。また北米で使用されるエアコンの多くは、ダクトを通じ建物内に送風する「ダクト方式」を採用している。グッドマンは同技術を得意としており、北米で販売網を持ち、ダイキンの北米市場開拓の武器となる。ダイキンは2010年、ブラジルに販売子会社を設立した。南米のエアコンもダクト方式が多く、中南米市場の開拓にグッドマンの製品と技術が必要となる。

 ダイキンの他にも、日本企業による海外企業の買収が増加している。日本メディアの報道によると、ソニー・コンピュータエンタテインメントは約3億8000万ドル(約300億円)を投じ、クラウドゲームサービスを提供する米ゲーム会社のGaikai社を買収する予定だ。三井物産はロシア搾油事業最大手のサドルージェストヴォ・ グループ社と戦略業務提携を締結した。伊藤忠商事は英国大手アパレル製造・卸業のBramhope社の株式を100%取得すると発表した。トヨタグループの商社の豊田通商は、南アフリカで自動車販売・医薬品卸売を手がける仏商社のCFAOを買収する予定だ。富士フィルムはオーストラリア最大のビジネスサービスプロバイダーであるサルマットから、ビジネスプロセスアウトソーシング事業を買収する予定だ。

 日本企業の海外企業買収の増加は、円高の進行が一つの原因とされている。また日本政府は昨年夏より、日本企業の海外企業買収を支援する融資制度を実施している。同制度は外国為替資金特別会計(外為特会)のドル資金を活用し、その規模は10兆円に達する。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年8月31日

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