ABAC、アジア太平洋金融フォーラム創設を呼びかけ
3日間にわたって行われた第4回APECビジネス諮問委員会(ABAC)会合が6日、ロシア極東のウラジオストクで閉幕した。出席した各国ビジネス界の代表は、アジア太平洋金融フォーラム(APFF)の創設を呼びかけた。新華網が報じた。
ABAC中国代表の王麗麗氏(中国工商銀行副頭取)は、「ABACは今年の業務において、数多くのAPEC首脳への提言を作成し、大きな収穫を得た。中でも具体的なものとしては、アジア太平洋金融フォーラムの創設を求め、これをアジア太平洋地域の経済体が金融面での協力を強化するためのプラットフォームとするという提言がある」と述べた。
この提言はすでにAPEC首脳に提出する年次報告書にも組み込まれたという。8日に行われるAPEC首脳とABACの対話の際、ABACはこの提言の採用を訴える考えだ。
2012年ABAC議長のジヤブディン・マゴメドフ氏は、「ABACは今年の業務において、数多くの実用的な意義を持つ提言を作成した。その分野は交通と物流、食糧安全、税関、ハイテク、インフラ建設など各方面にわたる。ABACの代表は、APEC議長国としてロシアが果たした業務を高く評価している」と語った。
第4回ABAC会合では、主にロシアが提起した▽貿易・投資自由化と地域経済統合▽食糧安全保障の強化▽信頼できるサプライチェーンの構築▽革新的な成長促進--という4つの主要議題をめぐり業務が展開された。
ABACはAPECの常設機関であり、主な任務はAPECの貿易・投資自由化、経済技術協力、より良いビジネス環境創造などの面で意見や提言を提出し、APEC首脳会議や閣僚級会議に向け報告を提出すること。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年9月7日