UNCTAD、世界経済の成長率の低下を予想
世界経済の回復の見通しが立っていない。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)は報告書を発表し、世界経済の成長率は2012年も引き続き低下し、2011年の2.7%から2.3%に低下するだろうと予想した。これは先進国の実施する一連の金融引き締め策、および政策ツールによるものとされた。京華時報が伝えた。
同報告書によると、先進国の今年の経済成長率は1.1%に低下するが、発展途上国と市場経済移行国(南東ヨーロッパと独立国家共同体)は依然として好調をキープし、それぞれ4.9%と4.3%の成長率を維持する見通しだ。ユーロ圏全体の経済成長率は−0.3%、英国は−0.6%となるが、米国は2.0%、日本は2.2%となり、2011年の水準を上回る。中国の2012年の経済成長率は7.9%、インドは6.0%となり、前年の水準を下回る見通しだ。
先進国が実施した一連の金融引き締め策および政策ツールは、財政赤字の減少、雇用機会の創出、金融市場の自信回復等を実現できなかった。むしろ主要先進国市場の需要を抑制し、先進国の成長率を低下させると同時に、発展途上国の輸出を抑制した。
一部の発展途上国は、国内の需要を高める一時的な政策を実施しているが、主要先進国の景気が好転しなければ、これらの政策だけでは不十分となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年9月20日