中国、2020年には世界第3の保険市場に
北京大学中国保険・社会保障研究センターは20日、「中国保険業発展報告2012」を発表した。同報告は、中国保険業の2010年から2020年にかけての成長速度が12.9%に達し、同時期の世界保険業の成長率(5.2%)の約2.5倍となると予測した。2020年までに、中国保険業の世界におけるシェアは8.7%に達し、中国は世界第3の保険市場に成長する見込みだ(2010年は世界第6位)。経済参考報が報じた。
報告は、「強国から富民へのモデルチェンジは第12次五カ年計画の注目点である」と指摘する。「中国共産党中央委員会の国民経済と社会発展・第12次五カ年計画の制定に関する建議」の中で、「経済発展と同じペースで住民所得の増加を図り、労働生産性の向上と同じペースで労働報酬を引き上げるようにする。低所得者の収入を大幅に増加させ、引き続き中レベル所得者層を拡大し、貧困人口を減らし、生活の質とレベルを絶えず向上させる」ことなどが指摘された。もし「富民」の目標が実現すれば、中国保険業の発展の潜在力は巨大なものとなる。
保険業の潜在力という角度から見ると、第12次五カ年計画期およびその後の一定期間、中国保険業は依然として高成長の勢いを維持すると見られる。関連の分析研究によると、2011年から2020年にかけ、GDP成長率が6-10%であると仮定すると、物価の要素を差し引いた中国保険業の年平均成長率は8-18.9%に達する。うち、最も可能性が高い変動範囲は8.8%-16.6%だ。この間をとると、中国保険業の2011年から2020年の年平均成長率は約12.9%となる。2020年には中国保険業の保険料収入は2010年の3.9倍となり、保険深度(GDPに占める保険料の割合)は6.4%となる見通しだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年9月24日