ビジネス環境ランク、シンガポールが7年連続首位 中国大陸部91位
世界各国・地域のビジネスのしやすさについて世界銀行と国際金融公社(IFC)がまとめた「2013年世界の事業環境に関する年次報告書」が23日発表された。シンガポールが7年連続で首位となり、中国大陸部は昨年と横ばいの91位だった。香港は2位、台湾は昨年より順位を9つ上げて16位となり、初めてトップ20入りを果たした。中国紙、新京報が報じた。
世界各国・地域におけるビジネスのしやすさを測るため、世界銀行は2003年より毎年「ビジネス環境に関する年次報告書」を発表している。ランキングの指標となるのは新規事業立ち上げの容易さ、建築許可の申請や不動産登記にかかる時間のほか、貸し付け、納税、企業に対する法的保護、国際貿易など10項目。
報告書は「発展途上国の現地企業は現在、過去10年間で経営が最もしやすい環境になっていると考えており、これは発展途上国でビジネス関連の法整備が大きく進展したことを示している」と指摘。この1年間だけでも、108カ国が計201項目の法規を改正し、自国企業の経営環境を改善したという。うち東欧・中央アジア地域では、ランキング指標の10項目中、1項目以上で法規改正を行った国・地域は88%に上った。