世界繁栄指数ランク、ノルウェイー1位 中国55位
英国の民間研究機関レガタム研究所が10月29日発表した「2012年世界繁栄指数(レガタム繁栄指数)」(「経済成長」と「幸せ」、「生活の質」の評価測定値とを組み合わせた「繁栄」の定義に基づいて格付けされるランキング)によると、トップ10は相変わらず欧州各国が占め、米国は初めてトップ10から滑り落ち、12位へと順位を落とした。アジアでは、香港が1位、中国大陸部は142カ国・地域のうち55位だった。台湾の「中央社」が伝えた。
「レガタム繁栄指数」の調査は「経済」、「起業家精神とチャンス」、「政府統治」、「教育」、「健康」、「安全」、「個人の自由」、「社会資本」(民衆が参加した慈善活動や社会調和)といった8つの副指数における成果に基づいて評価、格付けしている。今年の調査対象は計142カ国・地域だった。香港の「レガタム繁栄指数」は18位でアジア地区1位となり、シンガポールは19位、台湾は20位だった。
調査報告書によると、レガタム繁栄指数の上位10カ国・地域は順に、ノルウェイ、デンマーク、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、フィンランド、オランダ、スイス、アイルランド、ルクセンブルグ、米国、英国、ドイツ、アイスランド、オーストリア、ベルギー、香港、シンガポール、台湾。
中国は昨年の52位から55位に順位を落としたが、副指数別では経済11位、社会資本29位と健闘した。
このほか、レガタム研究所のジェフリー・ゲドミン総裁兼最高経営責任者(CEO)は、米国の繁栄指数が12位に下がったことについて、伝統的な「アメリカンドリーム」が脅かされていることを示していると述べた。政府統治の項目で、オバマ政権の支持率が昨年の42%から今年の39%に下がったことが、全体のランキングを押し下げる要因となり、6年間の調査の中で最も悪い成績になったという。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年11月1日