中国製品 各国が反ダンピング調査を実施
中国の貿易会社にとって、今年の「厳冬」は例年より早く訪れた。中国国内のコスト増、外需不振等の客観的要因の他に、中国とその他の経済国の貿易摩擦の増加が、中国製造業の足を引っ張る重要な原因になっている。これまでの貿易相手国が中国製品を挟み撃ちにし、一部の新興国もこれに加勢している。「メイド・イン・チャイナ」は包囲攻撃に遭っている。国際金融報が伝えた。
中国最大の貿易相手である米国とEUは今年、雇用促進と経済復興に向け、「貿易のカード」を切った。これにより、中国製品は彼らの攻撃目標となった。EUは今年8月、中国製の自転車および部品に対する反ダンピング課税を、2016年まで延期するとした。EUは9月中旬より、中国製タイルに対して最高税率69.7%となる反ダンピング税を5年間徴収するとした。また中国太陽電池企業に対する、反ダンピング・反補助金調査も実施中だ。中国商務部(商務省)はすでに代表団を欧州各国に派遣し、本件に関して協議を行っているが、市場はEUが決定を覆す可能性はゼロに等しいと見ている。